恋を知らない花~初恋~
そんな事言われると思ってなかったから驚いて振り返り、拓也の顔を見上げる。

「その顔も可愛いよ。最近初めて見る顔ばかりしてるよ。」

私の頬に手を当て、親指で唇をなぞられる。
気持ちがついていってないのに身体は反応して熱く火照りだす。

「あっ、その…」

何か答えないとって口を開いたのに拓也に噛みつかれるように塞がれる。
そのまま舌が入ってくると何も考えられなくなり私も舌を絡め、声が漏れる。

次第に拓也の手が私の身体をなぞり出す。
私は身体に力が入らなくなり、拓也の首に手を回してしがみついた。
しばらく絡み合ってたけどもう全身の力が抜けてしまいそうで必死で拓也にしがみついていた。

「拓也、ここじゃイヤ、お願い。」

拓也の耳元で囁くとシャワーを止め、ヒョイッと私を抱え上げて脱衣所に連れて行かれた。
そこにあったタオルでざっと身体を拭かれる。私も拓也の身体を拭くと、お互い顔を見合わせて笑ってしまった。
本当に引き締まって鍛えられた身体は綺麗だ。

お互い雑にだけど拭き終わるとまた抱えられてベッドへ行った。
そこからは会話もなく夢中だった。
私の身体をなでる手も、唇も、舌も力強く、でもやっぱり優しかった。
あんなにいつも強引だったのに、ただただ気持ち良かった。
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