完璧御曹司の優しい結婚事情
「遠慮はいらないからね。僕としても、1時間ちかくかけて川村さんを送っていくのはちょっときついかな。僕を助けると思って、今夜はうちに来てくれるとありがたい」

やっぱり課長は気遣いのできる人だ。これ以上私が戸惑わないよう、遠慮しないように、優しい言い回しで誘導してくれる。

「ご迷惑ではないでしょうか?」

「大丈夫だよ」

「それでは……お言葉にあまえさせていただきます」

戸惑はある。でも、課長を困らせるのも本意ではない。そんなふうに、なんとなく自分に言い訳をするようにしながら、課長の隣を歩き出した。
途中、コンビニに寄らせてもらって、下着の替えや化粧品も買い込んだ。



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