完璧御曹司の優しい結婚事情
「お先にありがとうございました。お洗濯を回してもいいですか?」

「ああ、いいよ。自由に使って。川村さんのものだけで回していいからね」

「課長の分も一緒に回しますけど……」

「まだ時間がかかるから、大丈夫だよ。シーツを新しくしておいたから、今日はそっちのベッドで寝てね」

「課長はどこに寝るんですか?」

「僕はソファーで寝るよ。ベッドにもなるタイプだから」

「そんな。それでも私がソファーで寝ますから。家主を追い出すわけにはいきません」

「僕の方こそ、お客様をソファーで寝せるわけにはいかないよ。それに、まだやっておきたいこともあるし、リビングの方が作業しやすいから」

ここでもまた、課長は気を回して私に断われなくする。この人は、どこまでも優しい人なんだ。

「……不本意ですよ。でも、そう言われるのでしたら、図々しいけれどベッドをお借りします」

「助かるよ。あっ、でもまだ眠くないかな?水とかなんでも勝手に飲んでいいし、コーヒーもいれてあるからどうぞ。テレビもつけておくから、ゆっくりしてて」

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