完璧御曹司の優しい結婚事情
「……何から何まで、本当にすみません。どうお返しをしていいのか……」

「何かをしてもらおうなんて、考えもしてなかったけど……そうだなあ……後でまだ目が冴えてたら、少し喋り相手になってくれる?」

「えっ?そんなことでいいんですか?」

「ああ。じゃあ、お風呂に行ってくるよ」

喋り相手って……なんのお返しにもなってない気がするんだけど。

他人の家の中を無闇に動き回るわけにもいかず、とりあえずコーヒーをいただきながら、テレビを眺めていた。電車が全然不通であることを、アナウンサーが伝えている。

さっきまでの雷雨は、すっかりおさまったようだ。課長の判断のおかげで助かった。








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