完璧御曹司の優しい結婚事情
おもわず出てしまった大声に、慌てて口元を押さえる。辺りを見回すと、何人かがこちらを見ていた。真田課長も……
恥ずかしいやら気まずいやらで、顔が熱くなってきて俯いた。

「葉月ちゃん、かあわいい!!また何か言い寄ってくるぐらいなら、いつでも助けに入るからね」

「は、はい。ありがとうございました」

本当なら、自分できっぱり言えればいいんだけど……同じ職場でギクシャクするのも嫌だし。なにより、最初に誘われた時に、自分としてはちゃんとお断りしたつもりだ。それなのに、何を言っても伝わらなくて、心が折れてしまいそう。

周りの視線から逃れるように俯いて、そそくさと仕事にもどった。









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