完璧御曹司の優しい結婚事情
「川村さん、ちょっといい?」

鈴木さんに絡まれてから少しした頃、真田課長に呼ばれて応接室に促された。向かい合わせに座ると、すぐに話を切り出される。

「さっきの鈴木のことだけど、最近、ちょっと困ってたみたいだけど、よかったら話を聞くよ。あっ、同性の方が話しやすければそうするけど?」

「あっ……と、いえ。困っているので、聞いてください」

真田課長が優しく頷くのを見て、現状を話すことにした。

「最近、鈴木さんや前島さんからのお誘いがしつこくて……何度断ってもわかってもらえなくて……」

「川村さんは、そのことを迷惑を迷惑だと思ってるんだね?」

「はい」

「あまりしつこい場合は、セクハラになる」

「あっ、いえ。そこまで大事にするつもりはないんです。ただ、以前の飲み会での様子を聞いたので、ご一緒するつもりはないんです」

「そうか。誘ってくるのは、鈴木と前島の2人だけ?」

「はい」

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