完璧御曹司の優しい結婚事情
「す、すみません」

「いや、いいよ。よかった。どうしても一緒に来て欲しいと思っていたから」

「えっ……?」

〝どうしても〟って……

「あっ、でも、僕と2人で出かけても大丈夫?誰かに勘違いされて困らない?」

それは……さっきの佐藤さんとのやりとりのせいかも……

「大丈夫です。知られて困る相手はいないので」

「そう。よかった。よし、じゃあ、また困ったことがあったら、いつでも言ってよ」

「はい」

応接室を出て席に向かう途中、佐藤さんと目が合った。なんだか意味深な目を向けられるから、曖昧に頷いて返しておく。
佐藤さんにも、真田課長にも、こうして気にしてもらえることに、素直にホッとしていた。










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