完璧御曹司の優しい結婚事情
「とりあえず、さっきは僕も実際の場面を目にしてたから、注意をするよ。もし、僕の見ていないところでまだあるようなら、報告して欲しい」

「はい。ありがとうございます」

「あっ……」

そこで何かを思い出したのか、課長は髪をくしゃりと握って、しまったというような表情をしている。どうしたのかと、課長の反応を待った。

「となると……僕が日曜日に誘ってしまったのも、まずかったかな?川村さん、迷惑してない?」

「い、いえ。それは大丈夫です。お話を伺って、私も感情移入したというか、なんというか……私もお参りしたいなあと思ったので」

「よかった」

ふわっと微笑む課長に、思わずドキリとする。

「あっ、食事も大丈夫?」

「も、もちろんです。でも、本来お礼をすべきなのは、私の方なのに……2回も泊めていただいて……」

「こら。これはここでは秘密でしょ。誰かに聞かれたら、それこそ問題になりかねない」

いたずらっ子のような笑みで、おかしそうに言う課長。こんな表情もするんだと、思わず見惚れてしまう。

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