完璧御曹司の優しい結婚事情
「こちらこそ、聞いてくださってありがとうございます。悲しいには変わりありませんが、少し気持ちの整理ができて落ち着きました」

「そう。それはよかった。じゃあ、僕は先にもどるから、落ち着いたら川村さんももどっておいで」

「はい」

課長は最後にもう一度笑みを向けると、オフィスにもどっていった。私も簡単に化粧を直して、少し後に席に向かった。
他人に話したせいか、さっきまでの動揺はおさまっている。大丈夫そうだ。

オフィスにもどると、いち早く私に気付いた真田課長は、私に対して軽く頷いた。私も、お礼の意を込めて笑みを返した。

それからは、ちゃんと仕事に集中できた。
今日は水曜日。土曜日には実家に帰って、太郎君とちゃんとお別れをしてこようと思う。



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