完璧御曹司の優しい結婚事情
「僕にもこんな感情が残っていたのかと、自分でも驚いた。
川村さん。僕は君のおかげで過去を乗り越えることができた。そして、香穂のご両親とも、わだかまりを解くことができた。自分の気持ちに整理がついた時、言おうと決めていたんだ」

真剣な目で私を見つめると、真田さんはゆっくりと言った。


「川村葉月さん。僕と、付き合ってくれませんか?」


「……わ、私でいいんですか?」

「もちろん。君じゃなきゃだめなんだ」

優しく温かい笑みを向けられる。私の心臓は、音が聞こえてしまうんじゃないかってぐらいドキドキしている。
私も自分の想いを聞いて欲しくて、口を開いた。



< 177 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop