完璧御曹司の優しい結婚事情
やっと来たエレベーターに乗り込む。自分一人しか乗っていないことに気が抜けたのか、おもわずため息をついた。

「はあ……」

女性社員に人気があるはずだ。部下のほんの些細なことも覚えていて、こうしてちゃんとフォローを入れてくれる。その完璧な気配りには、失礼ながら感心させられる。
私は本当に人に恵まれているなあって思う。だからこそ、それに応えるために仕事に一生懸命になれる。

「よし。週末は思いっきり太郎君に浸って、また来週からも頑張ろう」

軽く両頬を叩いて、しゃっきと背筋を伸ばした。











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