完璧御曹司の優しい結婚事情
「葉月、どうしたの?お腹すいたかな?」

私がおとなしくなったせいか、樹さんが心配そうに顔を覗いてきた。
お腹すいたって……これじゃあまるで、本当に子どもみたい。樹さんとの間に、どうしようもない経験や年齢の差を感じてしまう。

「えっと……」

「葉月、何か心の中で1人で悩んでるね?」

「えっ?」

「葉月は素直だから、言葉にしなくてもわかるよ」

うっ……すぐに顔に出るからだろうか……
こういうところも、子どもっぽいところだ。せっかく樹さんが連れてきてくれたのに、こんなふうに雰囲気を悪くしたくない。でも、どうしようもなく落ち込んでしまう。
何も言えずにいる私に、樹さんは呆れることなく接してくれる。

「葉月、水族館の外に公園があるんだ。ちょっと暑いかもしれないけど、ワゴンも出てるはずだから、ランチは外へ行こう」

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