完璧御曹司の優しい結婚事情
入り口にあった大きなカートを用意して、樹さんが押してくれる。離れてしまった手が寂しいと思っていたら、樹さんが私の手を自分の腕に添えさせた。樹さんを伺い見ると、満面の笑みを返してくれる。
まずはキッチン用品売り場へ向かう。
「とりあえず、マグカップと箸とお茶碗かな」
たくさん並んだ色とりどりの商品を、2人で一緒に見ていく。前評判通り、お手頃な価格なのにデザインが可愛くて迷ってしまう。そんな中で見つけたマグカップ。そっと手にとって、色々な角度から眺めてみる。
「葉月、それが気に入ったの?」
「ここの縁についている猫が、太郎君そっくりで……」
そう。少し前に死んでしまった愛猫の太郎君。チャトラ模様で、尻尾が長くて……
「そうか。じゃあ、これにする?」
「はい」
即答だった。
他にも可愛いマグカップはいっぱいあったけど、どれにも目が向かない。
まずはキッチン用品売り場へ向かう。
「とりあえず、マグカップと箸とお茶碗かな」
たくさん並んだ色とりどりの商品を、2人で一緒に見ていく。前評判通り、お手頃な価格なのにデザインが可愛くて迷ってしまう。そんな中で見つけたマグカップ。そっと手にとって、色々な角度から眺めてみる。
「葉月、それが気に入ったの?」
「ここの縁についている猫が、太郎君そっくりで……」
そう。少し前に死んでしまった愛猫の太郎君。チャトラ模様で、尻尾が長くて……
「そうか。じゃあ、これにする?」
「はい」
即答だった。
他にも可愛いマグカップはいっぱいあったけど、どれにも目が向かない。