ありのままの君と、ありのままの私と。

ぴーーんぽーん

私は今、とてつもなくでかい門の前で鐘を鳴らしている。

みことくんに会いに来たけど、やっぱりこの家は何度見てもでかい。

「はい、どなたでしょうか。」

「あ、えと、桐蘭学園の河上千早です。あの、みことくんに会いに来ました。」

「あぁ、ちはや様ですね、お話は伺っております。どうぞお進み下さい。」

そして、門が開いた。

美しく整備された庭のあいだの道を進む。
ここってベルサイユ宮殿なんですか?っていうくらいでかい。

そしてもう一度、
ぴーーんぽーん

ガチャ。

「ようこそいらっしゃいました、私菅田(カンダ)と申します。みことお坊ちゃまのお部屋までご案内させていただきますね。」

出てきたのはいかにもな感じの、オールバックの若い男性。
うわぁ、仕事できそうな人ー。

そして長い長い廊下を進み、菅田さんが止まった。
そしてノックして、

「お坊ちゃま方、ただいま千早様をお連れしました。」

…ん?お坊ちゃま 〈がた〉??

「失礼しまーす、みことくーん?」

「千早ー!!待ってたよー!」

グファッ。可愛い。。。

「…ッチッ。おせーんだよ、この俺様を待たせんな」

「…えぇええ!なんであんたが居んのよ!」

「仕方ねーだろ!みことに誘われたんだからよ」

「千早、お兄ちゃんも一緒じゃダメ?」

そんな天使のうるうる目で言われたらこの世の誰だって断れないよぉ!

「ううん、大丈夫よ〜」

「良かった!じゃあ今日はみんなでゲームしようよ!」

「言っとくけど、絶対あんただけには負けないんだからね!私ゲームは強いのよ!」

「…はっ、お前ごときが俺に勝てるものなんて無いんだよ、ばーか。」

ムッキー!腹立つやつめ!

「そう言ってられんのも今のうちよ!みことくん、はやくやろ!」

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