年上同期の独占愛~ずっと側に
カフェを出て駅に向かって歩いていくと、橋本さんと山元さんが並んで歩いてくるところだった。山元さんが私に気付き、ニコっと笑って会釈してくる。私も会釈を返すと、橋本さんと目が合った。橋本さんとも目で挨拶して、再び歩き出すと、神田先輩が知り合い?と聞いてきたので、同じ職場の人達です。と答える。

「さすがにこの辺りだと、知り合いに逢っちゃうね。だからわざわざ横浜まで飲みに来てるの?」

「それもありますけど・・落ち着く場所なので。神田先輩とも会えるし。」

「じゃあ、また飲もうな。」

頭をポンポンと撫でられ、神田先輩と別れた。
神田さんはいい人なのは間違いない。エリートで私には手の届かない人。
だけど・・・決して好きになってはいけない人だ。


翌日、仕事前にトイレに行くと、山元さんと会った。

「おはようございます。」

「おはようございます。昨日一緒にいた方、ベンダさんですか?」

「ううん。昔研修で教育係だった先輩。偶然会ったんです。」

「わが社ですか?すっごいかっこいい先輩ですね。」

「異業種研修で一緒になった人なんです。他社ですよ。」

「へえ、そうなんですね。何となくわが社っぽくなかったので、ベンダさんかと思いました。」

ふふ。と笑いながら山元さんが機嫌よく興味を示す。

「私の代から異業種研修会なくなったんですよね。百貨店への販売研修に変わっちゃったんです。」

「そうですよね。来年からは百貨店研修もなくなって、また別の研修になるらしいですよ。」

雑談しながらオフィスに戻ると、今日一緒にお昼行きませんか?と誘われので、じゃあ12時前には出ましょうね、と約束して席についた。

「原さん、おはようございます。今日お昼山元さんと一緒に出ますね。」

「へえ、いいな。ごゆっくり。」

「原さん、一緒に行きます?」

「え?僕はいいよ。楽しんできて。山元さんくらいしかいないもんね。同世代の女性。」

「そうですね。仕事の出来は私は足元にも及ばないですけど・・気さくに声かけてくれるのでありがたいです。」

「何言ってんの。この前橋本くんが言ってたよ。野崎さんをお昼に誘ってもなかなか一緒にいけない、って。忙しくてなかなか一緒になる時間ないけど、野崎さんともっと仲良くしたいんだよ。」

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