年上同期の独占愛~ずっと側に
2人はセットなんだよね・・なんてったって彼カノだもの。充実していて。私もいい加減充実したい。

結局お昼は山元さんと橋本さんの三人で行った。橋本さんにも、昨日一緒だった人はどなた?と聞かれ、山元さんが代わりに研修のとき教育がかかりだった先輩ですって。と答えてくれた。

「その時に人たちと結構会うの?」

「研修後一年くらいですかね、結構集まってたのは。最近じゃ全然ですね。」

「野崎さんが昨日その先輩と会ってたみたいに、個別にあってる人はいるんでしょ?」

「そうかもしれませんね。でも私が神田先輩と会ったのも最近ですよ、偶然。橋本さんは連絡とってる人とかいますか?」

「俺らの代は院卒の研究所配属はその研修対象外だったんだ。」

「そうでしたっけ。言われてみれば私の班も院卒の人は一人もいませんでしたね。」

橋本さんと話していると、山元さんが口を尖らせて言ってきた。

「いいなー。今朝も言いましたけど、うらやましいです。異業種研修会、私も楽しみにしていたのにな。」

「それこそ、百貨店研修の人たちとの交流とか今はないんですか?」

私が何気なく質問すると、山元さんが顔をしかめた。

「百貨店ってどの部門も女子率高いんですよ。私の代から院卒も対象になったから行きましたけど・・同期の男の子たちはチヤホヤされて嬉しそうでしたよ。私は雑用ばっかりでした。」

勉強にはなりましたけどね。と、ふふ、と微笑んだ。先ほどの口を尖らせてる顔もかわいいが、微笑んだ顔は女神みたいだ。これで高学歴で仕事もできて、橋本さんという素敵な彼氏がいて・・・天は二物も三物も与えるんだな・・・

そろそろ行こうか、と三人で席を立つと、前から林君が歩いてくるところだった。
何か月ぶりだろう・・・ずっと会わないように気を付けていたから、別れてから初めて会う。今日は山元さんにお昼を誘われ、深く考えずに来てしまった・・。

前から歩いてくる林君はまだこっちには気づいていない。その隙に山元さんと橋本さんの斜め後ろに体を隠す。橋本さんは180㎝を越える体格だし、山元さんも私より背が高い。林君が橋本さんたちに気づき、お疲れ様です。とお互い挨拶している。その隙に私はエレベータホールへ小走りで急いだ。

もちろん、林君は私に気づいただろう。しかし、声はかけてこなかった。
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