年上同期の独占愛~ずっと側に
翌日、昼休みになるとすぐ、廊下の隅っこで『まどか幼稚園』に電話をかけてみる。
「はい、まどか幼稚園です」
落ち着いた、男性の声だ。適当な名前を名乗り、意を決して言う。
「ネギシ先生いらっしゃいますか?」
「あー、はい。少々お待ちください」
ほどなくして、女性の声が応答した。
「はい、ネギシです」
やっぱりこの幼稚園の先生なのか。半信半疑で電話したため、何を話すか整理しきれていない。
「野崎と申します。蝦川さんのことでお電話しました」
「・・・え、あの・・・・」
「蝦川亮さん、ご存じですよね?」
「・・・はい・・・」
「ネギシさんとどういうご関係ですか?」
「・・あの、今仕事中で・・この電話も保護者の方からだと思ったから出たんですけど。何なんですか?」
急に口調がキツくなる。そこまで若くなさそうだ。私と同じくらいだろうか。
「急にすみません。すぐ済みますので。蝦川さんの彼女さん、ですか?」
「・・・・・」
「ちなみに私は蝦川さんの婚約者です。」
「別に付き合ってません」
「お友達、ですか?」
「・・・・・知り合いです。」
「どういう知り合いですか?」
「半年ほど前に私が車の中にキーを残したままロックしてしまって困っていたら、蝦川さんが通りかかって助けてくれたんです。」
「その時に連絡先交換したんですか?」
「お礼がしたかったので」
「今は定期的に連絡を取り合う知り合い、ってことですか?」
「何が言いたいんですか?」
「本当のことが知りたいだけですよ。蝦川さんとあなたがお付き合いしてるかどうか。」
「ただの知り合いです。っていうか、すごいですね。婚約者だかなんだか知らないけど、そうやって知り合いの職場まで電話しまくってるんですか?」
「お仕事中ご迷惑かけてすみません。別に携帯に電話してもよかったのですが、どこの誰だか知りたかったので職場に電話してしまいました。では、お付き合いはされていないってことで間違いないですね。わかりました。それでは失礼します。」
一方的に言って切ってしまった。
わかってる。嫌な女だってことくらい、充分すぎるほどわかってるけど、このまま泣き寝入りするわけにはいかないのだ。
結婚は一生のことだし、亮の裏切りを疑いながら結婚生活を送る自信もない。それに両親を傷つけることになる。私だって知りたくない。傷つきたくない。だけど、はっきりさせないと結婚できない。
先程の電話でのやりとりを思い出す。ネギシエリさんで間違いないようだ。かなり苛立っていたし、最後はキレかかっていた。しかし、ここまでこて何故付き合いを認めないのか。亮に相談もなく、認めることができなかったのか・・。ネギシさん的にはお付き合いしてると私に宣戦布告して亮と別れるように迫ってもおかしくないだろうに。
はあ・・・疲れた。
午後からの仕事、やりたくない。切り替えないと、つい亮とネギシさんのことを考えてしまう。
午後の打合せでは、2週間前、商品開発部の橋本さんたちと打合せした人事案件の具体的な人員配置の話をすることになっている。今日の打合せでほぼ確定となれば、その後各部長との調整が急ピッチで始まるので、気合を入れて打ち合わせに臨まなくては。
「はい、まどか幼稚園です」
落ち着いた、男性の声だ。適当な名前を名乗り、意を決して言う。
「ネギシ先生いらっしゃいますか?」
「あー、はい。少々お待ちください」
ほどなくして、女性の声が応答した。
「はい、ネギシです」
やっぱりこの幼稚園の先生なのか。半信半疑で電話したため、何を話すか整理しきれていない。
「野崎と申します。蝦川さんのことでお電話しました」
「・・・え、あの・・・・」
「蝦川亮さん、ご存じですよね?」
「・・・はい・・・」
「ネギシさんとどういうご関係ですか?」
「・・あの、今仕事中で・・この電話も保護者の方からだと思ったから出たんですけど。何なんですか?」
急に口調がキツくなる。そこまで若くなさそうだ。私と同じくらいだろうか。
「急にすみません。すぐ済みますので。蝦川さんの彼女さん、ですか?」
「・・・・・」
「ちなみに私は蝦川さんの婚約者です。」
「別に付き合ってません」
「お友達、ですか?」
「・・・・・知り合いです。」
「どういう知り合いですか?」
「半年ほど前に私が車の中にキーを残したままロックしてしまって困っていたら、蝦川さんが通りかかって助けてくれたんです。」
「その時に連絡先交換したんですか?」
「お礼がしたかったので」
「今は定期的に連絡を取り合う知り合い、ってことですか?」
「何が言いたいんですか?」
「本当のことが知りたいだけですよ。蝦川さんとあなたがお付き合いしてるかどうか。」
「ただの知り合いです。っていうか、すごいですね。婚約者だかなんだか知らないけど、そうやって知り合いの職場まで電話しまくってるんですか?」
「お仕事中ご迷惑かけてすみません。別に携帯に電話してもよかったのですが、どこの誰だか知りたかったので職場に電話してしまいました。では、お付き合いはされていないってことで間違いないですね。わかりました。それでは失礼します。」
一方的に言って切ってしまった。
わかってる。嫌な女だってことくらい、充分すぎるほどわかってるけど、このまま泣き寝入りするわけにはいかないのだ。
結婚は一生のことだし、亮の裏切りを疑いながら結婚生活を送る自信もない。それに両親を傷つけることになる。私だって知りたくない。傷つきたくない。だけど、はっきりさせないと結婚できない。
先程の電話でのやりとりを思い出す。ネギシエリさんで間違いないようだ。かなり苛立っていたし、最後はキレかかっていた。しかし、ここまでこて何故付き合いを認めないのか。亮に相談もなく、認めることができなかったのか・・。ネギシさん的にはお付き合いしてると私に宣戦布告して亮と別れるように迫ってもおかしくないだろうに。
はあ・・・疲れた。
午後からの仕事、やりたくない。切り替えないと、つい亮とネギシさんのことを考えてしまう。
午後の打合せでは、2週間前、商品開発部の橋本さんたちと打合せした人事案件の具体的な人員配置の話をすることになっている。今日の打合せでほぼ確定となれば、その後各部長との調整が急ピッチで始まるので、気合を入れて打ち合わせに臨まなくては。