年上同期の独占愛~ずっと側に
電話していたせいで昼食をとる時間もなく、そのまま会議準備に入る。会議室の準備をしていると、2週間前と同じように橋本さんが手伝いに来てくれた。

「いつもありがとうございます。もうほとんど出来たので大丈夫です」

「机も全部野崎さんが一人で動かしたんですか?」

「はい、でも大丈夫でしたよ。」

「今度から僕のところと会議の時は、準備の前に声かけてください。その方が確実に早いので」

確かに時間がかかってしまったのは事実だ。次回からは橋本さんのお言葉に甘えようかな、と思いお礼を言う。

「ありがとうございます」

「少しやせましたよね?業務、大変ですか?」

「まあまあですかね。でも、以前からこんな感じですよ。痩せてはないです」

「ちゃんと食べてくださいね。今日もお昼食べてないですよね。」

何で知っているんだろう、と思っていると、

「いつも原さんと食べてますよね。今日は原さん社食で一人だったので・・・」

「そうなんです。ちょっとタイミングが悪くて行けなくて。後で何か買って食べます」

私は昔から悩みがあると空腹が感じられなくなってしまう。橋本さんには痩せてないと行ったけど、最近まともな食事は一日一食程度だ。測っていないけど体重も減っているだろう。

早く亮のことを片付けないと、何も手につかない。

考えれば考えるほど、わからない。あんなに優しくて私にベッタリだった。
ネギシさんは、亮と知り合ったのは半年前、と言っていた。その後お付き合いに発展するまでにどれくらいの期間があったのかわからないが、半年間、私以外の女性が亮の側にいることに気が付かなかった。亮のあの優しさは全部嘘だったのだろうか・・・。

今日の午後の会議で、当初の予定どおり具体的な人員配置のスケジュールが決定したので、明日以降は部長ヒアリングと該当部門との調整が入ってくる。来週からはしばらく残業続きだろう。今週のうちに亮ともう一度話をしなければ・・・。

夜、20時は帰れると亮に連絡すると、駅で待ってる、と返信があった。恐らくネギシさんから今日の電話の件は聞いているだろう。しかし、今の段階ではまだ亮と話すことはない。

案の定、待合せで亮と顔を合わせた途端、探るように私を見ている。

「何?」と聞くと

「いや・・・」

と返事する。

ネギシさんと連絡を取っていると思われたくなくて、亮からは言いたくないのだろう。

亮に家まで送ってもらい、そのままお風呂に入る。

そういえば、結局お昼も食べず、夕食も抜いてしまった。食べなきゃ、と思うのだが、今日はどうしてもやりたいことがある。明日からはちゃんと食事しよう。

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