渇愛の姫
舌打ちの張本人、紫乃ちゃんは俺の携帯を取り上げ踏み潰した。
「ねぇ玲緒くん、どうして私のことは抱いてくれないの?あの女の方が好きなの?」
「…は?」
あまりの豹変っぷりには驚いた。
けどいつもの二つ結びを解いてメガネを外した紫乃ちゃんにはうなずける態度。
「いじめられてる私を助けて、玲緒くんに近づいてさぁ…!マジで不愉快。あんな女消えればいいのよ」
…俺は気がつけばその手を掴む力が強くなっていた。