甘酸っぱい恋のお話

私にとって小学校生活初めての○○

 「嫌だなぁ...」


と解釈しているうちに隣の男子、通称「ヤンキー」と
クラスの盛り上げ役でもあるムードメーカーが揉み合いになって
ケンカをしていた。

*そんな汚い暴言をここではお話したくないので優しくスキップしましょう―
という事で辺りを見わたすとクラスの半分以下の机と椅子が散乱していた。
どうやってこんなに一瞬でなったの⁉

って聞きたくなるくらいお道具箱やら筆箱やらが散らばり、
地震が起きた後のような痕跡状態だった。

どうやらその男の子には簡単に傷付く言葉を発言できる人なのだった。
色んな意味で凄いと想った。


その日先生は給食の時間から出張で5、6時間目は専科だったので
安心してスーツ姿で立ち去った。

というのは図工の先生が対象者という事を言いたいのである。

図工の先生は腕を捕まれ捻られていた。

たぶんそんなに弱くはないと想うけれど生徒に対して何かしらすると
今の時代は捕まるような犯罪者扱いになる。

という事を踏まえて先生は言葉で戦ったのであろう。

私は気になり後片付けを手伝った。

でもそこにはRがいた。

‘’怖かった‘’という話題が出来て、その日は一緒に帰った。

たぶん私にとっては男子と2人で帰ることは初めてだった。

Rは変わらず優しく、

 「ケガ無かった?大丈夫?怖かったね...」


と声をかけてくれた―
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