王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
かずくんがいつになく真剣な面持ちで私を見つめる。
「あぁ。ちょっとくらい平気だろ」
「…わかった」
何を話されるのか見当もつかないけど、とても重要な話だというのは確かだと思う。
断る理由もなかったため、少し離れた人気のないところまで移動してきた。
「かずくん、話って…?」
「好きだ」
「……えっ…?」
いきなり伝えられたかずくんからの「好き」に、びっくりして声も出ない。