王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
「僕は来月に高校を卒業して、大学生になる。芙羽梨と同じ場所にいれないし、一緒に過ごす時間も減っちゃうかもしれない。だけど…覚えおいて欲しい」
詩音先輩は、ゆっくり私に近づく。
そして……。
「この先一生、芙羽梨のことを愛し続けるよ。天地がひっくり返っても、芙羽梨以外を好きになるなんてありえないから。不安な思いなんて絶対にさせない。だから…これからも、僕の隣で笑ってて欲しい」
「っ…」
もう、限界。
詩音先輩の言葉一つ一つが、胸に響いてずっと繰り返される。
気がついたら、目にいっぱいの涙が溜まっていて前がぼやけちゃう。