王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
「息もできないくらい、いっぱいキスしてるってこと」
「っ…!」
耳のすぐ近くで言われて、体温が一気に急上昇する。
多分、今の私の顔は茹でたこより真っ赤だ。
「…かわい。他の人の前でそんな顔しちゃダメだからね?」
「し、詩音先輩にしか見せられませんっ…」
私をドキドキさせるのも、こんなふうにさせてしまうのも…ぜんぶぜんぶ、詩音先輩だけ。
詩音先輩じゃないと、ダメなんです。
「…芙羽梨、キスしてもいい?」
「っ…き、聞かなくてもいいです…」