王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
廊下や玄関、ゲストルームほどの豪華さはないから尚更だ。
自分の部屋を好きな子に見せるのは、こんなにも色々と考えちゃうものなんだな…。
芙羽梨といると、新しいことを発見してばかりな気がする。
自分でも知らなかった僕がまだいる、なんてことはざらにあるし。
芙羽梨には、いつも気付かされてばかり。
「いえ、そんなことありません…!シックで大人っぽい部屋で、憧れちゃいますっ…!」
「ほんと?芙羽梨がそう言ってくれるなら嬉しいな」
…やっぱり、芙羽梨はいい子だ。
こうしてふと思う育ちの良さは、やはり芙羽梨のご両親の影響だろう。