美術室のユーレイ





「これがあたしの能力だ」


「え?能力?」


「そう。あたしは過去に行ける能力を持っているのさ。この魔法陣を使ってね」


能力持ちのユーレイ…。



「それって私でも行けるの?」


「そりゃもちろん行けるさ。でも過去に戻りたい理由なんてないでしょ?」


「そりゃないけど…」



でもちょっと興味ある。


もう過ぎ去った過去に行けるなんて…なかなかできることじゃない。


「ま、君が使うことはないだろうね」


そう言って魔法陣を消した。


どうやら自由に浮かび上がらせたり、消したりできるみたいだ。

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