美術室のユーレイ
ポツ
頭に冷たいなにかが触れた感覚がした。
思わず顔を覆っていた手を外す。
「え?」
「なんだ?」
2人同時に空を見上げる。
ポツポツポツ
次から次へと降ってくる。
「「あ、雨だー!」」
2人同時に叫び、急いで片付け、校舎に逃げ込む。
外は一瞬にしてバケツをひっくり返したような雨足になる。
ザーザーと激しく地面を打ち付けている。
幸い、はやめに気づけたため今じゃ滝のようになっている雨に濡らされることはなかった。