もう一度だけ、キミに逢いたい。
ドカッ…ドカッ……
(やだっ……痛いッ……!!
やめてっ……やめてっ……!!)
…っ……!!!
『あの子なんか生きてても誰も喜ばないよね』
『ほんと。家族と一緒に死ねば良かったのに』
ドクンッ…ドクンッ……
『お前、あの子に近づくなって何回言ったら分かるんだ!』
『そうよ、あの子が悪魔の子と呼ばれているのを知らないの!?』
『…二人とも何言ってるの?ゆりちゃんが悪魔の子?ばかばかしい!あの子とまともに話したこともないお母さん達に何が分かるの?』
『なっ!分かるに決まってるじゃない!だってあの子は……』
(お願いっ…もうやめてっ……!
わたしはっ…わたしはっ…伊織くんと向き合うためにっ……)
やだやだやだッ……!!!!
やめてっ……もう限界、なのッ……。
わたしと“わたし”の心の叫びがシンクロする。