もう一度だけ、キミに逢いたい。
「ご、ごめんって…!忘れてないからそんな睨むなって…」
俺の顔を見て慌てて首をすくめる玲音。
こいつ曰く、俺の睨んだ顔は怖いらしい。
「……はあ。んじゃ、そういうことだからよろしく。放課後ゆりと会う日は帰れないから」
「あ〜、はいはい。分かったよ。だけど、お前、バレないように細心の注意はらえよ。中にはお前にめちゃくちゃ執着してる女子もいるっぽいからな」
……執着?
ああ、そういえば好きな人がいるって言ってもなかなか諦めてくれない女子もいたな…
「……分かった。十分に気をつける」