人格矯正メロディ
「星羅、本当にそう思ってるの?」


コトハに聞かれてあたしは大きく頷いた。


そしてようやく靴を履いた。


沢山小石を踏んだようで、足の裏には血が滲んできている。


「驚かせてごめんね。あたしは本当に大丈夫だから」


そう言って笑顔を見せるとコトハは半分呆れたような表情になり、それから左右に首を振った。


「ううん。星羅がいいならいいけど……でも、相談はしてよ?」


「わかってる。コトハになら、なんでも相談できるもん」


「それ、本当に本当の言葉?」


コトハは今度は疑いの表情をあたしへ向ける。


「もちろんだよ」


あたしはそう言ってぎこちなく頷いたことも、コトハはきっと全部見抜いているのだろう。
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