人格矯正メロディ
☆☆☆

ユウカに頼んだテストの結果はすべて80点以上だった。


「ふふっ。テストなんて簡単じゃん」


そう呟いてユウカへ視線を向ける。


ユウカは戻って来た答案用紙を見て青ざめている。


ユウカの代わりにあたしが回答したから、どれだけの点数が取れているかわからなかった。


途中から眠くなって寝てしまった科目もあるから、もしかしたらほとんどが赤点だったかもしれない。


これでユウカの夏休みは補習に追われることになるだろう。


でも、そんなことあたしの知った事じゃなかった。


「星羅ちゃんテストどうだった? 今回難しかったねぇ!」


ナツコがテスト用紙を持ってこちらへ近づいてくる。


「そう?」


あたしは首をかしげ、わざと点数が見えるように自分の答案用紙を机に置いた。


「嘘、88点!? すごいじゃん星羅ちゃん!」


ナツコがビックリして声を上げている。


みんながあたしを見て、羨望の眼差しを受ける。


「こんなの簡単じゃん。もしかしてナツコ補修なの?」


「うん……」
< 161 / 202 >

この作品をシェア

pagetop