人格矯正メロディ
ナツコは恥ずかしそうにうつむいてしまった。


「じゃあ夏休みは一緒に遊べないね」


「ナツコが遊べなくても、あたしは一緒に遊べるよ!」


すぐに声をかけてきたのはマチコだった。


マチコはどうにか赤点を免れたようだ。


でも、マチコとだって遊ぶつもりはなかった。


あたしをバカにしていた連中のために、貴重な夏休みを潰すわけにはいかない。


でも、ナツコの悔しそうな顔をみていたくて、あたしはしばらくマチコに話を合わせていた。


「ねぇ、星羅」


深刻そうな声がしたので顔を上げてみると、そこにはコトハが立っていた。


誰かに殴られたのか、頬が微かに赤くなっている。


一瞬その事に触れようかと思ったが、やめておいた。


今はもう、コトハはあたしの敵なのだ。


敵の心配をしてやるほどお人よしではない。
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