人格矯正メロディ
異変
翌日、あたしは早めに家を出て学校へ向かった。


朝起きてから一応香澄にメッセージを入れておいたのだが、既読が付いたまま返事は来ていなかった。


あたしからのメッセージを無視するなんていい度胸だ。


今日は香澄に自分の立場を思い知らせないといけない。


今度は田村に香澄の相手をしてもらうのなんてどうだろう?


考えただけで心が躍る。


香澄は完全に再起不能になってしまうかもしれないが、あたしは香澄のカードさえ手に入ればそれで良かった。


その後香澄が自殺しようがどうしようが、関係ない。


「遅いなぁ」


校門前で待つこと5分。


他の生徒達も次々と登校して来て、約束時間は過ぎていた。


《星羅:ちょっと、まだ来ないの?》


イラついてメッセージを何度も送ったけれど、やはり既読になるだけで返事はなかった。
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