人格矯正メロディ
あたしがどれだけ下手な嘘をついても、コトハはきっと全部見抜いている。


《星羅:大丈夫だよ!》


元気一杯な絵文字と一緒にそう返事をするしかなかった。


《コトハ:そっか……。余計なお世話かもしれないけれど、星羅に聞いてほしいことがあるの》


その文面にあたしは顔をしかめた。


きっと海と別れろとか、そういう話なんだろう。


それなら聞きたくない。


海への気持ちは揺らいでいるけれど、それでもあたしはまだ海のことが好きだった。


きっと、初めて付き合った相手だからだろう。


離れたくないという気持ちの方が強かった。


そのため、あたしはコトハのメッセージを無視して再び宿題へと視線を向けた。


相変わらず頬はジクジクとしつこく痛んでいるけれど、今度はちゃんと集中できそうだ。


そう思っていたのに……。


コトハからのメッセージが立て続けに送られてきて、あたしは息を吐きだした。


コトハはどうしてもあたしに話を聞いてほしいのだろう。
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