人格矯正メロディ
「あたしたち、別になにもしてないから」
香澄はそう言うと、飽きたようにあたしから離れて行ったのだった。
その後ろ姿を見送ったコトハが床に落ちたままのお菓子を拾い上げた。
小袋に入れられているそれは小さなカップケーキだ。
開店前から行列で並び、それでも昼前には完売してしまう有名店のものだ。
「もったいなことするね」
コトハは顔をしかめてそう呟くと、ゴミ箱へと移動した。
「ねぇコトハ、昨日のことなんだど」
あたしはコトハの背中を追い掛けて声をかけた。
「星羅の彼氏はあまりよくないと思うよ?」
「そうじゃなくて、あのアプリのこと」
あたしの言葉にコトハが一瞬明るい表情を浮かべた。
しかしそれはほんの一瞬の出来事で、次の瞬間にはまたいつものコトハに戻っていた。
香澄はそう言うと、飽きたようにあたしから離れて行ったのだった。
その後ろ姿を見送ったコトハが床に落ちたままのお菓子を拾い上げた。
小袋に入れられているそれは小さなカップケーキだ。
開店前から行列で並び、それでも昼前には完売してしまう有名店のものだ。
「もったいなことするね」
コトハは顔をしかめてそう呟くと、ゴミ箱へと移動した。
「ねぇコトハ、昨日のことなんだど」
あたしはコトハの背中を追い掛けて声をかけた。
「星羅の彼氏はあまりよくないと思うよ?」
「そうじゃなくて、あのアプリのこと」
あたしの言葉にコトハが一瞬明るい表情を浮かべた。
しかしそれはほんの一瞬の出来事で、次の瞬間にはまたいつものコトハに戻っていた。