人格矯正メロディ
「俺のことを笑ったんだろ!」


「ち、違うよ!」


怒鳴られ、咄嗟に言い返す。


すると海の顔が真っ赤に染まり、目が吊り上がって行く。


「いつもいつも家から出てこない俺のことを見て、笑ったんだ!」


海はそう怒鳴るとあたしから手を離し、同時に蹴りが飛んできていた。


海の蹴りはあたしの腹部に入り、そのまま倒れ込んでしまった。


痛みに悶絶し、体をくの字に曲げて苦痛で呻く。


朝ご飯が出てきてしまいそうで、必死に唾を飲み下す。


涙が滲んで海の顔が上手く判断できなくなった。


「俺のことを笑いやがって! テメェそれでも彼女かよ!」


海は更に怒鳴りつけ、あたしの横腹を踏みつけた。


「ぐっ!」


と、鈍い声が喉から漏れた。


咄嗟に殺されると感じ、這うようにして部屋の隅へと移動した。


今日の海は普段以上に機嫌が悪いみたいだ。


きっと、両親からなにか言われたのだろう。
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