人格矯正メロディ
途端に、香澄にやられたことが脳裏によみがえって来た。


普段から人をバカにしていた香澄。


あたしが海と付き合ったからって男2人に命令した香澄。


目の前の香澄を見ていると、それらの恐怖が苛立ちに変換されるのがわかった。


「あんた、三好君と明智君になんて言ったの?」


あたしは縮こまる香澄へ向けてそう聞いた。


香澄は大きく息を飲み、それから目に涙を浮かべた。


あの香澄がこんなに簡単に泣くとは思ってもいなかった。


「ご……ごめんなさい……」


香澄の声は聞きとれないほど小さかった。


でも、確かに謝罪したのだ。


あれだけ傲慢な香澄が、あたしに謝罪を。


そう思うと途端におかしくなってしまって、噴き出していた。


「聞いたコトハ。あの香澄があたしに謝ったよ?」


「人格が変わったからだよ。これでもう、香澄があたしたちをバカにすることはなくなった」


コトハの声も嬉しそうに跳ねている。
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