エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
恋愛未経験の彼女とのデートは本当に楽しかった。

今まで会社で見せたことのない表情に何度胸が高なったか。

大胆になりたいのにブレーキをかける彼女の行動は本人が思っている以上にだだ漏れだった。

でもそこが愛おしく感じた。

そんな中彗とは連絡を取り合っていた。

彗本人が直接泉に話を聞きに行くと変に勘ぐられそうだったので彗の奥さんの律子さんが様子を見に行ってくれた。


だが彼女の気持ちの変化は思った以上に早かった。

律子さんと一緒にドレスを選びに行ったとき、彼女はすでに結婚に対し後ろ向きだった。

そして今の気持ちを律子さんに話したのだそうだ。

それを知った俺の彼女への気持ちは大きくなるばかり。


だがそんなに悠長にはしていられなくなったのは鴨居から結婚後は家庭に入ってほしいと言われたあたりからだ。

ただでさえ政略結婚で苦しんでいるというのに……。

なんとかしたい。

そう思って俺は動き出した。

以前頼んだ探偵にもう一度鴨居を調べてもらうことに……。

おそらくあいつのことだから泉が見た女性以外にも必ずいると思ったからだ。
  
俺はその証拠を突きつけ泉とあいつの結婚を白紙に持っていくと決めていた。
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