エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
交際期間を1年と決め、結婚式は1年半後。

そうなると遅くとも結婚式場を選んだりするのには結婚の1年前。

すなわち交際半年後には決め始めなければいけない。

だが私たちはお互いに仕事を持っているのでデートも週に1回会うか会わないか。

月に4回と計算しても24回程度のデート後、式場を探さなきゃいけない。

そんなんで相手のことを知ることは可能なのか?と思うのだけれど、父が選んだ人だからきっといい人なんだと思うようにしていた。

もちろん私はファザコンではない。

ただ、両親に大切に何不自由なく育ててもらったという恩もあるし、両親を尊敬している。

だから期待に応えたいという気持ちが大きかったのだ。


明久さんとのお付き合いは順調だった。

デートは食事に行ったり、美術館や水族館。クラシックのコンサート。

レディーファーストは当たり前で、彼の育ちの良さが随所に現れていた。

会えば会うほど明久さんが旦那さんだったらきっと素敵な家庭が築けるだろという思いが増していた。

でも彼のことを愛しているかと問われたら……。

嫌いじゃない……そう答えてしまうかもしれない。

でも彼との結婚は会社にとっても喜ばしいこと。

政略結婚と言われても私は全然気にならない。

それに明久さんほどの経済力があって、優しい人ならきっといい家庭が築けるはずだと疑わなかった。

あの時までは……。

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