エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「わかりました」

「ありがとう助かる。じゃあ早速取りかかってくれ」

「……はい」

ショーまであと1時間。

私は控え室に戻ると、正確なサイズを採寸しショーで着用する下着をスタッフと打ち合わせしながら準備を進めた。




「泉……綺麗」

こずえが控え室に入ってきた。

「消えてなくなりたい気分よ」

こずえに本音をぶつける。

「何言ってるのめちゃくちゃ似合ってるよ」

「……ありがとう。でも本来はシュリがやるべきでシュリ目的のお客さんばかりなんだよ」

考えただけで吐きそうになる。

「そこは大丈夫。デザイナーの武井くんが無駄にイケメンだから盛り上がってるし。シュリのことはネットニュースにもなっててお客様も理解してくれてるから絶対に上手くいく」

こずえの言葉にほんの少しだけだが気持ちが楽になったような気がした。

でも緊張で今でも逃げ出したい。

するとこずえがまじまじと見てニヤリと笑う。

「な、何?」

「いや、しかしエロいな〜と思って」

「やっぱり?そうよね」

そう私が身につけている下着は立体的な刺繍を施した薄いグレーと白のコントラストが綺麗なブラだ。

エレガントで品があり大人の女性を演出してくれる。

そしてフリルとレースでセクシーだけど可愛らしさを強調したショーツ。

それにガーターベルトにストッキングだ。

これは実際にシュリが着用していたものの色違いだ。

私はシュリより年齢が上だからシックな色の方が似合うと言うことでこれになった。
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