エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「ど、どういう事ですか?なんで私がシュリの代わりをしなくちゃならないんですか?」

「代役が見つからないからだろ?」

確かに見つからなかった。

「だけどそこでなんで私なのかって事なんですよ」

「お前以外考えられないからだ」

「は?」

言ってる意味がわからない。

「お前の裸を唯一見た俺だから、お前でも十分その役目を果たせると思ったんだ」

「え?」

そうだ愛人契約を結ぶ時私は裸で……。

でもそんなことできるわけがない。そもそも自分の体に自信なんてこれっぽっちもないんだから。

「それでもいきなりモデルだなんてできません。裸で立つようなものですよ」

すると洋介さんが顔を寄せてきた。

「いいか。今日のショーは社運がかかってるんだよ。お前が社長の娘ならこれがどれだけ重要かわかっているだろ」

ぐうの音も出なかった。

確かに今回のフェアに多くの人間が関わっていて、父である社長も関心を示していた。

デザイナーも若手の男性を起用し、今回が新生ウォルカの第一弾にもなっていた。

だから失敗は許せない。

それは私もよくわかってる。

ずるい。洋介さんはずるすぎる。

私が断れない理由を突きつけて……。
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