エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「え?でもここ会社ですよ」

私は慌てて周りを見渡す。

だが洋介さんがいう通り屋上には誰もいなかった。

「お、お手柔らかに」

そういうのが精一杯だった。

だが洋介さんは「約束はできない」と言って唇を寄せた。

私は膝の上のお弁当箱を落とさないように洋介さんのキスを受け入れた。

会社の屋上でのスリリングなキスは日曜のモヤモヤを全て消し去った。

だがその分、彼への気持ちが大きく加速していることに不安も感じていた。

本気になってはいけない人なのに……。


だがこの軽はずみな行動が大きな問題になるとは……



それは2週間ほど経った日曜日。

明久さんがどうしてもあって話がしたいというのでホテルのラウンジへと向かった。

そうここは明久さんが私以外の女性と会っていた場所だった。

「お待たせしました」

「いいよ。コーヒーでいいなか?」

いつものような穏やかな雰囲気だった。

だが注文したコーヒーが届き私が一口飲んだ時に彼の表情が変わった。

今まで見たことのない鋭いものだ。

明久さんは私に一枚の写真を差し出した。

その写真を見て私は血の気が引いた。

「会社の屋上で真昼間から堂々とキスなんて、泉さんも大胆なお人だ」
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