泡沫の記憶
週末
美空が泊まりに来た
「ミクさん
この前はケーキありがとうございました
すごくおいしかったです!」
「んーん…
朱夏ちゃん好きかな…と思って…」
「甘いの好きだから嬉しかった」
「よかった
…
朱夏ちゃんカレー作れるんだってね!
私も食べたかったな
朱夏ちゃんのカレー
残ってないの?」
「夏のカレーは足が早いから
その日のうちに食べなきゃなんですよね
残ったの捨てちゃいました」
「あー、そっか…
もったいないね
私も呼んでほしかったな…」
朝起きたら
カレーは捨ててあった
朱夏は食べなかったと思う
「美味しかったよ
朱夏、また作ってね」
「…」
あれから朱夏は
オレと目を合わせてくれない
朱夏にすれ違うと
香水の匂いがした
どこかで会ってるのかな?
どんな人なんだろう?
高校生?大学生?
男だよね?
なに気にしてるんだろ…
オレ
ずっと
気になってる
また棚にカップラーメンがしまってあった
今度は2個じゃなくて
1個だけだった
売り切れてて1個しか買えなかったのかな?
それとも
もぉオレとは食べないってこと?