転生人魚姫はごはんが食べたい!
「気を悪くさせてしまったのなら謝りますわ」
「別にいいのよ。私も占いは嫌いですもの」
「嫌い、なんですか?」
占い師なのに? とはストレートに言わないけれど、誰だってそう感じると思う。
「これは仕事というよりただの趣味。興味と言う方が正しいかしら。人間が何を考え、何を求めているのか、観察しているだけなのよ。だから占いの対価も適当。嫌いな人間からはたくさんいただくし、逆に気に入った人間は無償で占うことも多いわ」
「随分と正直なのですね」
「あら、私こそ気を悪くさせてしまったかしら。私はこれでもお嬢さんのことを気に入っているのよ。こんなに何も見えない人は初めてですもの」
「何も見えない?」
占い師は指先で水晶をなぞる。
「残念だわ。私、お嬢さんの未来が見たかったのに……」
もう一度吐き出されたため息だけれど、今回は心から残念がっているようだった。
「私の未来を占う必要はありませんわ。それよりも、私には探している人がいるのです」
人魚を探しているとは言えないけれど、占い師だというのなら占ってみてほしいものだ。私の大切な姉の居所を。
「そう……。とても大切な方なのね」
探しているのだから大切な人である可能性は高いわ。たまたま発言が当たっただけのことよ。
占ってほしいと望みながら、私はまだこの人のことを信じきれてはいないみたいだ。どうしても発言の根拠を探ろうとしてしまう。
「その方のためにこんなところまで、健気なことね。でも残念ながら、この町にはいないのよ」
「どうしてそう言い切れるのですか?」
「さあ、どうしてかしら。お嬢さんがそう言ってほしそうな顔をしていたから? ふふっ、冗談よ」
結論を急ぐ私に占い師はまたのらりくらりとはぐらかす。むっとして声を上げる寸前、彼女は心配することはないと言った。
「探し人の情報なら、貴女の王子様が運んでくれるわ」
「私の、王子様?」
「心当たり、あるでしょう?」
確かに王子様と聞いて思い出すほど身近に王子様はいるけれど……。
「貴女は何を知っているのですか?」
私のことを知っている? そうね、旦那様は有名ですもの。私の名前から妻だと判断した可能性もあるわ。ならどうして、この町にいないと言い切れたの? 適当に話を合わせているだけ? それとも……
「別にいいのよ。私も占いは嫌いですもの」
「嫌い、なんですか?」
占い師なのに? とはストレートに言わないけれど、誰だってそう感じると思う。
「これは仕事というよりただの趣味。興味と言う方が正しいかしら。人間が何を考え、何を求めているのか、観察しているだけなのよ。だから占いの対価も適当。嫌いな人間からはたくさんいただくし、逆に気に入った人間は無償で占うことも多いわ」
「随分と正直なのですね」
「あら、私こそ気を悪くさせてしまったかしら。私はこれでもお嬢さんのことを気に入っているのよ。こんなに何も見えない人は初めてですもの」
「何も見えない?」
占い師は指先で水晶をなぞる。
「残念だわ。私、お嬢さんの未来が見たかったのに……」
もう一度吐き出されたため息だけれど、今回は心から残念がっているようだった。
「私の未来を占う必要はありませんわ。それよりも、私には探している人がいるのです」
人魚を探しているとは言えないけれど、占い師だというのなら占ってみてほしいものだ。私の大切な姉の居所を。
「そう……。とても大切な方なのね」
探しているのだから大切な人である可能性は高いわ。たまたま発言が当たっただけのことよ。
占ってほしいと望みながら、私はまだこの人のことを信じきれてはいないみたいだ。どうしても発言の根拠を探ろうとしてしまう。
「その方のためにこんなところまで、健気なことね。でも残念ながら、この町にはいないのよ」
「どうしてそう言い切れるのですか?」
「さあ、どうしてかしら。お嬢さんがそう言ってほしそうな顔をしていたから? ふふっ、冗談よ」
結論を急ぐ私に占い師はまたのらりくらりとはぐらかす。むっとして声を上げる寸前、彼女は心配することはないと言った。
「探し人の情報なら、貴女の王子様が運んでくれるわ」
「私の、王子様?」
「心当たり、あるでしょう?」
確かに王子様と聞いて思い出すほど身近に王子様はいるけれど……。
「貴女は何を知っているのですか?」
私のことを知っている? そうね、旦那様は有名ですもの。私の名前から妻だと判断した可能性もあるわ。ならどうして、この町にいないと言い切れたの? 適当に話を合わせているだけ? それとも……