18歳で父になった。
もしかしたら父さんとしても、女の子1人外に放り出すことは出来ないとも思っているのかもしれない。
「あとな、こいつ妊娠してるかもしれないって」
「は?」
「俺じゃねーよ?
なんか誰の子かは分からないって」
「はぁ……」
俺の言葉を聞いて父さんは頭を抱える。
そりゃそうなるよな…。
「わかった。
うちに置くのはいいけど条件がある」
「条件」
「まず1つ目、とりあえず仕事を1年以内に見つけなさい。
2つ目、子供をどうするかきちんと考えること。ただし決めたら最後まで育て抜くんだよ。
3つ目、紫苑や恋雪ちゃん、柚子葉には迷惑をかけないこと。
それが守れるならいいよ。
守れなかったら即刻出ていってもらう」
父さんの条件を聞いて、簡単なことだろうから大丈夫だろうと、柚子を見るとキョトンと目を見張っていた。
「無理です!
子供は産むけど育てられません!」
「えっ?」
「だって金銭的にも無理だし、でも堕ろすのも無理だし、産んでまた施設に預けます」
そういった柚子に俺は頭が痛くなる。
子供をなんだと思ってるんだ…。
それは父さんも一緒なのか
貼り付けた笑顔を崩すことなく笑う。
「子供をなんだと思ってるの?
堕ろすってんなら金は払うからちゃんと決めて。
人を育てるのだって簡単じゃないし。
君ももう24歳でしょ?そんなことも分からないの?」
「でも!可愛くないし、シングルとか無理」
「だったら堕ろせばいいよ。それも最低だけど。
とりあえずそれも無理って言うならここには置けない。」
父さんの容赦ない言葉に柚子はぐうの音も出ずに俯く。