初恋は委員会とともに
ドキドキなホワイトデー!
あれから1ヶ月。うちの学校はみんなが、大学決まるか、就職決まるまで3年生は学校来るの自由で卒業式も三月後半にするんだって。変な高校だよね笑 まあ意外とヒマつぶし的な感じで学校来てる人多かったりするんだよね。 
「寧々ー!今日はなんの日でしょう?」
「知らないよー。」
「マジ!?今日はホワイトデーだよ♡楽しみだね!」
「何が楽しみなの?」
「もう!分かってて言わそうとしてる?本命からのお返しに決まってるじゃん!」
「バカじゃないの!あの人がそんなのくれるわけないじゃん!」
「それはどうかな?笑」
「そういえば麻耶は?渡せたの?」
「あー。一応ね?でも、お返しとか全く期待してない笑 あの人そういうのにぶいし笑」
「ふーん。で誰なの?」
「内緒♡」
「なんで〜!ってまあかわいいの見れたからいいけど!」

「今日生徒会のあるから図書室いけない!ごめんね!」
「りょーかい。」久々に2人か...なんか緊張するなー...
「お邪魔しまーす。って今日は珍しく1人なんだ。」
「珍しいか?あー。最近里奈が一緒にいたからか?」
「ってか、受験も終わったのにまだ来るんだ。」
「暇だからな笑」
「どこの大学だっけ?
「神奈川の大学。スポーツで入ったけどな?」
「ふーん。神奈川か...」遠いな。もう離れてっちゃうのか...
「何?寂しいの?笑笑」
「別に!」
「あっそう笑 そうだ。今日帰り空けとけよ。」
「はっ!?なんで?」
「なんでも。」
「麻耶は?一緒じゃダメ?」
「あー。木崎くらいならいいよ。」
「よかった!」

「麻耶ー!今日一緒に帰ろ!」
「分かってるよ。なんでわざわざ言ったの?」
「今日ね。光輝さんに帰り空けとけって言われて1人じゃ無理だから恥ずくて無理だから!」
「マジ!?(空けとけってことは、ホワイトデーのお返しがなんかかな?私それ行けないでしょ!)あっ!?ごめん!今メール来てさー。生徒会集まらないとらしいからごめん!」
「えー...2人とか無理...」
「まあまあ。仕方ないじゃん!生徒会の仕事あるもん...ほんとごめん!頑張れ!」
「麻耶ー...」

「あっ!いた!待ってたの?」
「いや。今終わったところ。で木崎は?」
「生徒会の仕事があるんだってー。大変だよねー...」
「あー。そうなんだ。で、ちょっと今から俺の家行くぞ。」
「はっ!?なんで?ってかそのために帰り空けとけって言ったの?」
「悪いかよ。いいから行くぞ。」
「待ってよ!」

「よし。着いた。ちょっとここで待ってて。」
「うん。分かった。」

「ん。これお返し。」
「えっ!ありがとう。わざわざ用意してくれたの?」
「まあな。もらったからには返さないとだろ?」
「そういうの用意しない感じの人だと思ってた笑笑」
「お前、サイテー。」
「あはは笑 ごめんってば。笑」
「お前のこと好きだよ。」
「えっ!?」
「なんてな笑笑 冗談だよ笑」
「分かってるよ!」
「笑笑 本当は学校で渡す予定だったんだけど忘れててさ笑笑」
「そうなんだ。あのさ、ひとつ聞いていい?」
「どうした?」
「春ちゃんのこと好き?」
「春ちゃんって?もしかして最近よく図書室来て話してる子?」
「うん。」
「ないない笑笑 あんなぶりっ子ぽい感じの好きじゃない笑笑 なんならまだお前の方がマシだよ笑笑」
「そっか!じゃあまたね!」
「おう!気をつけて帰れよ!」
「うん!」嬉しい。なんか、春ちゃんより私の方がマシって。こんな嬉しいのある!?ってか好きって言われて嬉しかったんだけど!まだ顔熱い!冗談なの分かってたけど冗談でも嬉しかった!あー。もうやばい!やっぱ好きだ。
「そうだ。お返しなんだろ?」中身はチョコとハンカチだった。
「ハンカチかわいい!人少ないしここで広げてもいいよね?」
「やっぱかわいい!」カンっ!
「ん?なんか落ちた?って、えっ!?」
それは指輪だった。もちろん安っぽい多分おもちゃの。それでもよかった。私は幸せでいっぱいだった。こんなロマンチストなことする!?バカじゃないの!こんなのされたら勘違いしちゃうじゃん... ほんとに、人の気も知らないで...
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