My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 5

「あんたが皆のために作り上げたブルーだ。皆あんたには感謝してる。お蔭で俺たちはここまで強くなれた。もしまた海賊たちが襲ってきても今の俺たちなら追い返せる。ま、このあたりの海賊は粗方片づけちまったしな」
「……」

 オルタードさんは沈黙を続けている。

「あんたには悪ぃと思うが、俺も皆も、もう限界だ」

 グリスノートがそう告げたときだ。
 バンっと後ろで大きな音がして振り返れば、大勢の人たちが家の中に押しかけてきてぎょっとする。

「長、すまねぇ!」
「長には感謝してます!」
「長、申し訳ない……っ!」

 それは海賊たち、いや、町中の人たちが集まっているのではと思うほどの数で、見ればいつの間にか窓の向こうにも人垣が出来ていて驚く。
 中にはリディが働いている店の主人や昨日一緒に手伝ったエスノさんたち女性たちの姿もあった。
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