元最強女総長は甘くない。
「はい……何から何までありがとうございます」
昨日だって夜さんがいなかったらどうなっていたことか……。
「気にしないで、俺と紗楽の仲なんだから」
夜さん……。
「ほら、朝ごはん食べに行こう」
夜さんに優しく手を引かれベッドから立ち上がる。
「夜さん」
「ん?」
夜さんは不思議そうにこちらを見た。
「……愛してます」
柔らかい笑みで心からの言葉を送る。
夜さんは少し驚いた様子で、でもすぐに照れたように。
「俺もだよ、紗楽。愛してるよ、あの頃から変わらずずっと」
私たちは顔を見合せ笑い合った。