はやく俺のモノになればいいのに
「ミカンちゃんがどれだけアタックしたところで谷崎は応えない。逆に壁ができてしまう。それがわかっているからこそ。あの子は認めたくないのかもね」


知られてしまうと、距離を置かれてしまうから。


「繰り返すけど。生徒かどうかは。そこまで重要じゃないんだ」


わたしは、そこが一番ネックだと思えるんだけど。

ユキさんは、そうは考えていないらしい。


「卒業して――成人して法的にもモラル的にも2人の壁が薄くなったとして。なくなるわけじゃない。谷崎の持つ壁は。元からとても分厚い」


谷崎先生は、恋愛そのものを拒絶している……?


「ハッキリ線引きされてる相手に多くを望むのは難しい。だから無謀って言った」
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