はやく俺のモノになればいいのに
「お待たせ」


ユキさんの部屋でちょこんと座って待っていると、紅茶を入れてきてくれた。


「砂糖とミルク。入れていい?」
「はいっ」


それらが入れられたのは、ひとつだけ。

つまりユキさんはストレートで飲むのだろう。


「どうぞ」
「ありがとうございます!」


ミルクティーと氷の入ったグラスを受け取り、ひとくちいただく。


美味しい。

喉がすごく潤っていく。


「今キスしたら。紅茶の味するね」

「……っ」


ちょっと、ユキさん。


紅茶ふきだしそうになりました。
< 184 / 553 >

この作品をシェア

pagetop