はやく俺のモノになればいいのに
実柑と第一試合のコートに向かう。
はあ、試合が始まる。
始まってしまう。
サーブだけでも入りますように!
サーブだけでも入りますように……!!
「えーっ、なんで先輩来てるの!?」
「やっぱいつ見てもカッコいい!!」
試合に顔を出した途端に騒がれる男。
「上野ちゃん」
その名も、桜井先輩。
「嫌がらせですか」
ヤル気満々だった実柑がげんなりしている。
「応援しにきたんだよー?」
先輩には申し訳ないけれど実柑のモチベーションが目に見えて下がっているよ。
「どうぞお帰りください」
「んー。でも、今の時間ヒマだし?」
「暇潰しで来るな!」